信仰

無宗教な人間で、困った時は神だろうが仏だろうが何にでも頼る私だけれど、お坊さんとか神父さんとかその道を歩む人の話を聞くのは大好きで、なるほどと感心するのである。

半年ほど前になるかな、とある教会の神父さんの話を聞く機会があり、私は耳を傾けた。

神父さんは、ご先祖を大切にしなさい、と私たちに説いた。ご先祖さまを敬い、手を合わせることで自分の心も豊かになる、と。その時は、なるほど、そのへんのなんの縁もない神社に行って手を合わせるよりも、自分の先祖のお墓を参ることの方が大切なのかもしれないな、と素直にそう思った。

お盆である。お墓参りといえば一年に一回この時期にしか行かない。昨日私は祖父母が眠るお墓に参ってきた。手を合わせ、決意表明というのは大げさだけど、こういう感じで生きていきたいと報告した。素直な気持ちだ。

そして今日、少し良いことがあった。別にこれがお墓参りの効果だとは思わない。そう思うことは祖父母に失礼だ。

ただこういう目に見えない力は自分が正しいことをしたときに働くとそう信じている。今日だって、当初予定していた行動とは違う。直前になって別の道を選択した結果だ。なぜそこでそういう行動をとったかはわからない。しかし結果的には私を成功へ導いてくれた。これを不思議な力と言わずして何と言おう。

この不思議な力の働きを受け取れるよう、日々行動していかなければならないなと思った今日一日である。