視線

今さらだけどネットは怖いもので、知人を実名で検索すると、たまに様々な情報が出てくる。

今、日中共に過ごしている同志の話だ。

一人は若者で、昔付き合っていた女性とのやり取りが山のような写真と共に出てきた。セキュリティが甘いというか、本人も恥ずかしがってはいたが、これはネタで終わる話だ。別の女性と結婚しているのなら、これは消しておくべきと思うのだが、過去の話なので問題はないのかもしれない。

問題はもう一人の私と同世代の人だ。何気なくその人の名前を検索してみると、ある犯罪の記事が出てきた。約十年前の事件だ。場所、年齢共に一致する。100%とは言えないけれど、まずその人本人と捉えて間違いないだろう。

よく、テレビのインタビューなんかで、そんな人には見えない、とか言っている無責任な人がいるが、私はその記事を見たとき、なるほど、と妙に納得してしまった。おそらく犯罪の内容にもよるのだろうが、その人の犯罪というのが、未成年に対する性犯罪だ。まだその人と知り合って二ヶ月くらいしかたっていないため、どんな人か詳しくはわからないけれど、そのくらいの犯罪ならばやるだろうな、という気がした。

ただ、知らなくて良いことだったかな、と少し思っている。この先、今まで通り彼に接することが出来ると言うと嘘になる。やはりどこか頭の片隅にその犯罪がよぎる。しかも私が最も忌み嫌う性犯罪だ。それが同意不同意にかかわらず、判断力の乏しい幼い女性を傷つける行為はあってはならないことだ。我々大人がブレーキをかける役割を果たさなければならない。

知らなくて良いことだったとは思うが、自分の思いを固めるには良い機会だったと思う。

この情報が私だけに留まり、同志に広まらないことを願う。今のこの状態が崩れるのは私にとって不本意なことだから。