無二

信頼は一瞬で失わせることができる。

例えば何月何日に届くように配達をお願いしていたとする。するとその二日前の午前中、明日お届けすることが出来ると連絡が入る。これには私も、一日早い受け取りに喜び、さすがだな、とか業者を褒め称え、明日を楽しみに一日を過ごしていたわけだ。

ところがである。その日の夜九時過ぎ、明日お届けすると連絡したメールは間違いで、実際は、だいぶ前に起きた豪雨の影響で、予定していた日に届けることが出来るかどうかすらわからないとのこと。

は?

喜ばせておいてドン底に叩き落とす最低のやり方である。豪雨だって二、三日前の話ではない。対策だってとれるはずだ。何よりそれならばなぜ朝喜ばせるような連絡をしたのか、である。豪雨の影響で遅れることはもっと前にわかっていたはずである。ならばそのわかった時点で利用者に連絡するのが筋である。トンチンカンな連絡をする必要なんてどこにもないのである。

非常時の対応をどうするかでその業者の本質が見える。結局何も考えずに機械的に連絡し、後からこれはマズイと気付き再度連絡。しかもいつになるかわからないので、キャンセルするならどうぞご自由に。この一文にも腹が立った。何だかキャンセルしてくれた方が会社としても気を使わなくて楽、みたいな表現として受け取れた。

私はこの会社をその程度の会社としか見れなくなった、今まで利用していただけに残念だけど。

信頼を失うのは一瞬だ。

そして一度地に落ちた信頼を取り戻すのはとても難しい。