引際
どこまでやって、どこでやめるか。
これが私の当面の課題と言える。
やろうと思えばどこまででもやれるものをどこで打ち切るか、これを見極める力が私には欠けているような気がする。
際限なくやることで私は疲労し失うものも大きい。もちろん得るものもある。しかしそれを量りにかけると失ったものの方が重いのだ。
やらない、という選択肢は無い。なぜならそれが今の私の支えだから。死んだ魚のような目をしながら生きていくのなら話は別だが、私にもひと時の安らぎは欲しいのである。
そこで考えなければいけないのが、私のボーダーライン。
先を見て、身の程を知る。
結局、空に浮かぶ月には手が届かないのだから、私はそれを眺めて、その光を浴び、想いを馳せるしかないのだ。