禾坂②
長い長い坂道を、加速しながら駆け下りている最中である。
たまにブレーキはかける。
危うく転びそうになることもある。
そんな危険と隣り合わせ。
それでも坂道を駆け下りる理由は、風が心地よいからだ。景色が美しいからだ。
この坂道は私に生きる希望、少しオーバーかな、を与えてくれる。
私の性格的に、おそらく一過性のものだけど、今はそれでいい。それさえも失うと私には何も無くなるから。
そういうわけで、今日、乃木坂46の写真集『乃木撮』をとうとう買ってしまった。計画的衝動買いだ。
部屋でゆっくりじっくり拝見すると、これは良い!
写真一枚一枚に撮影者のコメントが書かれていて、しかも被写体には名前入り。私みたいな顔と名前が半分くらいしか一致しない、にわか乃木坂46ファンにも優しく、ボリュームもあり、これは、買いである。
一家に一冊、ぜひオススメしたい。
独り身のオッサンがどういう視点で見ているのか、世間的には、これはある意味偏見であるが、恥ずかしいことである。
私はどういう視点で見ているか?
可愛い女子集団が、仲良さげにワイワイ写真を撮りあっているこの状況が、ほのぼのしていて癒やされるのである。自分とは180度違う世界。ある意味ファンタジーであり、表現が間違っているかもしれないが、可愛い犬猫の写真集を見ていることに近いのかもしれない。
先々月買った、朝比奈彩の写真集を見る時とはまた違った感情なのである。
癒しという意味では共通するが、ほっこり感、まったり感、楽な安らぎ、というのかな、己の表現力の無さがもどかしい。
とにかくこれは良い写真集だ。
あと私は斉藤優里推しなので、被写体としてもカメラマンとしても活躍していたゆったんの貢献度に満足。